「ビーコンちゃん始末書ってどう書くの」
「また失敗なさったのですかマル様」
「またって言わないで……事実そうだけど」
「爆発ですか」
「いや水没。もうスペリオル湖には近づきたくないな」
「まさか、あの主要鉱山を……」
「ちょっとドリルで掘りすぎちゃってね。水漏れてるーって気付いたときには遅かった」
「それでマル様の後に水たまりができているのですね」
「そう。今回はさすがにてへぺろでは済まなかったよ」
「お気の毒です」
「でもメガトロン様も悪いと思わない? もっと掘れーひとかけらも残すなーって言うからわたしは」
(マル様、後ろ後ろ!)
「我の責任だと言うのかマル。ん?」
「めめ滅相もございません」
「貴様がスキャンを怠っていなければ防げた事故なのだぞ! わかっておるのか!」
「はいぃ!」
「次はないと思え。次同じことをしたら……パウダーにしてくれるわ」
「すびばせん……。気をつけます……ひっく」
「まあ……なんだ。我も言い過ぎた。あーそこのお前、マルを泣きやませておけ」

「大丈夫ですか」
「うぅ……怖かったようビーコンちゃん(ぎゅっ)」
「! マル様、」
「わた、わたしだって一生懸命やってるの。メガトロン様のお役に立とうと」
「はい」
「でもだめなの。いつも、つまらないミスばかりして」
「……はい」
「わたしって……。いらない子、なのかな?」
「そんなことありません! あなたがいなければ我が軍はむさい野郎で埋め尽くされ兄弟の士気は下がるわ仕事にやりがいは感じられなくなるわで……破滅まっしぐらです!」
「へ?」
「いえ、つまり……。あなたがいてくれないと、困ると思うのです」
「ビーコンちゃん……! ありがとう、わたしがんばる!」

こまります

(誰よりも、私が)