「どこが好きなの?」
「なにが?」
「おれのこと」
「言ってなかったっけ? ……んーとね、ひまわりみたいなところ」
「色だけ見て言ってるだろ」
「ちゃんと理由があるんだってば。まあ、色もそうなんだけどね。
 あなたの満面の笑みを見ると、時たま大輪のひまわりが思い浮かぶの。いつも先輩や私を追いかけてるところとか、似てるでしょ」
「あー、そうかな」
「それに、私が落ち込んだ時には浄化してくれるし。油も詰まってるし」
「最後ひどくない?」
「褒めてるの。でも、なんで急に?」
「別に、ちょっと気になってさ」
「あ。もしかして私が男のひとと話してたから、不安になったんでしょ」
「違っ……」
「心配しなくてもコニーさんはカンシュ君が一番ですよ」
(ホッ)
「私に薔薇渡してたあのひとね、彼女に花渡すの初めてだから練習させてって頼んできたの」
「ふ、ふーん」
(わかりやすいな)

ひまわり

(私はあなただけを見つめている)